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朝ごはんを一緒に食べ、いつもの様に司さんを送り出す。
司さんは朝から何か言い掛けては止めを繰り返していた。
「…世話になったな。」
「いえ。お役に立てずすみません。」
「結構、楽しかったよ。」
私は最高の笑顔で
「私もです。」
と言った。
司さんは優しい笑顔を向けると、ドアの外へ消えていった。
それを見届けて、私は泣き崩れた。
こうして、私と司さんの半年にも満たない結婚生活は『妻の浮気』として終わりを迎えた。
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