は・じ・ま・り

15/18
前へ
/57ページ
次へ
「新撰組って案外ちょろいな~ッ。 余裕余裕ッ!」 先程まで居た部屋を向きながら、廊下を走る。 逃げるのなんて余裕だと思っていた。 が。 「………ぅああ!?」 前を向くと同時に、私の身体は床にたたき付けられた。 ………転んじゃったよ……恥ずかしい…。 それより!! 「なんで総司さんが此処に!?さっきまで部屋に…」 私が見上げた先に、総司さんが満面の笑顔でこっちを見下ろしていた。 『私達を嘗めていませんか?雑用さん』 それだけ言うと、彼はさらに笑みを深めた。一瞬にして身体に寒気が立つ。  
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

462人が本棚に入れています
本棚に追加