は・じ・ま・り

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めっちゃ見られた後、ほぼ全員が『ウオォォ』だの『よっしゃぁあ』だの叫んでいた。 なんだろ…目から水が… 『累ちゃんは恋人とか居ないの?』 「ひぎゃぁ!?」 うわばばば!!!! 誰誰っ!誰でもいいけど男の一人が話し掛けて来た。 変な声出しちゃったけど知ったこっちゃない!! 私は瞬時にその男と私との距離を感覚で計る。 30センチ… 30センチって…あの30センチ…? 30センチメートルだよね…? 「うぎゃぁああ!!!」 新撰組の頓所内に私の叫び声が響き渡る。 もっと「きゃぁあ」とか可愛く叫べば良かった… 畜生…女らしくない…ッ 男はびっくりしてこっちを見てる。 『あの…累ちゃん?』 他の男の人達も目を見開いてこっちを見た。 その瞬間、私の身体に寒気が…。 私の脳内に選択肢が浮かんだ。 →・逃げ出す  ・泣く  ・暴れる 「来るなぁぁぁああ!!!」 私は迷わず逃げ出すを選択。 出入口らしき襖に向かって走り出した。  
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