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ちょ、冗談でしょ?
鳥肌が半端ないんですけど!
後退りした所に壁があって、私はその壁にぶつかった。
お父さーん!
助けてー!
私が唯一触れる男のお父さーん!
助けろ禿ぇぇ!!
『おい総司。からかうのもいい加減にしとけ。そいつは男が駄目なんだろ?』
低い声がした。
私の目からは既に涙が零れている。
この美男子は総司っていう名前らしい。
『え~。でも土方さん、この怯えた顔を見るともっと虐めてあげたくなりません?』
うわー…。
やっぱりこの人真っ黒だ…。
思いっっっ切り愉しんでるし。
大体、なんでそんなに上から目線な訳??
この総司って人、笑って……な…い、よねうん。
私、神代累は、目に殺されてしまいそうです。
もうこのまま殺されてもいいかも…
男に囲まれて生活するなら…いっそ…。
というか今の私にとって総司って人の目よりもこの空気の方が凍てつくされそうで怖い…。
あ、なんか厠行きたい。
「ちょ、厠はどこですかね…」
あれ?もしかして私、空気読めない人?
なんか皆固まったけど。
でも別にいいよね!厠行きたいのは事実だし!
「じゃっ!行ってきまぁあす!」
『ちょっと待てぇぇえ!!!!』
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