『あとがき』に代えて

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    「まぁなぁ。こないなことしとっても時間が過ぎるだけや、本題にはいるか。  ワシらのE組やけど、これは単にABCのEじゃないねんて。extraordinary。非凡なとか、特別のとかいう意味らしい」   「つまり僕だちは学年の成績上位を集めたクラスって事なんですね」   「ABCの全部にテキトーな意味を持たせようと思っとったらしいけど、思い浮かばんかったから放棄したらしい」   「行き当たりばったりの作者らしいですね」   「ほんまになぁ。  おお、あの生徒会の先輩方についてなんやけどな、元々の知り合いらしいで。  会長の平塚ユウイ先輩の〝御友人〟とやらがあのMな村崎マサト先輩。けっこうええとこのお坊っちゃんらしい。  んで、会長の〝お付き〟が明津トウマ先輩と佐和アキナ先輩。二人とも、会長の父親――つまりは理事長の秘書やなんやらの息子らしい」   「その上、皆さん2年E組だそうですね」   「ハルカがカナタや会長を〝天が二物も三物も与えた~〟ゆうとったけど、けっこう仰山おるやんって話やな」    
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