156人が本棚に入れています
本棚に追加
カッと血液が顔に集まって、僕は気づかれないように廊下の窓の外を見た。
ドが付くチキンな性格をどうにかしたいけど、僕が美人の視線にも笑顔にも耐えられるわけ無いし。
ああ、空が綺麗だ。
「恭一君、良かったら一緒に教室行かない?」
「僕と!?でも講義始まるの一時間も後」
「駄目?」
良 い で す と も !
ああ!僕、絶対顔赤いよ!
若葉さんに即答でOKを出すと、彼女はちょこんと横に並んで服の裾を引っ張って歩く。
僕は半歩後をニヤニヤしながら追う。
僕とあんまり背が変わんないのに、何でこんなに可愛いんだろう。
女の子って素晴らしい!
マンセー!
「神様、ありがとう」
「どうしたの?」
「えへへ独り言」
さっきボロクソ心の中でけなしちゃってごめんなさい。
最初のコメントを投稿しよう!