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「そうだよ!俺は間違ってるよ!でも、でもよぉ」
次第に涙を零す臣次。
夜叉はその姿を見て、刀を鞘に納めて近寄った。
臣次の肩に手をやり
「少しずつ、少しずつ変わっていけばいんだよ……」
「グスン…ア…ああ…」
「今は妹の為にも脱出しなきゃならないはずだ」
臣次は何も言わず頷いた。
なんて良い人なんだ……
さ迷った俺を正しい道に
戻してくれた。
そんな思いが新たに加わり、涙が止まらなかった。
何故こんな俺に……
何故あんな必死に……
何故俺なんかの為に…
何故かは解らないが嬉しかった………
次は俺が夜叉の為に何かしよう!
臣次はそう心に決めていた。
でもこの時はまだ夜叉の事を知らなかった。
夜叉の過去…………
夜叉の謎を……………
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