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「量が増してません?」
「え?何が?」
「これですよ」
そう言ってレミが、下を指差した。
「あ…確かに…」
始めは、足首までしか浸かっていなかったが、今は太股辺りまで浸かっていた。
暈が増していた。
「これってヤバいんじゃない?」
「もう進むしかないみたいですね」
出口の扉を見て、二人は覚悟を決める。
距離は5メートルで、体力は僅かであり、それでも行くしかない!
と、自らで言い聞かせる。
体力が尽きるか、出口に着くか…………。
二人は足を動かす、前へ
前へと、
動きにくく、体力も限界であったが、少しずつ少しずつ、着実に進んで行く。
2メートル程進み、あと3メートルの地点で…………。
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