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「ねえ、陽花は永遠って信じる?」
「信じない!」
土曜日の午後。俺の家で今クールのドラマをゆっくりと楽しみつつ、最愛の人である陽花はそう言った。
「んー‥、なんで?」
「だって、永遠っていい意味ばっかじゃないもん。例えば、祐也と喧嘩するじゃん。それが永遠、に続くとしたら‥嫌じゃない?永遠、なんていらないと思う」
そんな君が愛しくて堪らない。
君との人生だったら千年だって、きっと足りないんだ。
「じゃあ、いい意味の永遠、は?」
「例えばどういうの?」
「‥永遠、に側にいるとかね」
「信じてあげてもいっかな!幸せになれる永遠、ならね」
遠い目をして言った君。1分後には、涙を流してくれるのかな?
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