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「ありがとうございましたー」
毎日にこにこして、テレビに出て、演技して、歌って、沢山お話して、雑誌にでて‥、正直疲れる。
でも、この仕事を出来てる事を私は誇りに思ってる。寧ろ、大好きなのだ。君と出会えた場所だから。
「雫、次は収録だからね~。共演者は‥よかったわね」
すこしぽっちゃりめな私のマネージャー。31歳の中村さん。唯一私と彼の秘密を知ってる。私は中村さんが大好きだ。
次の仕事‥中村さんがにやり、としてるのでスケジュールをぱらぱら覗いて見ると、そこには最愛の人の名前。
「あ、そっか!楽しみ!」
「ふふふ、楽しんでおいで。でも、バレないようにするのよ?」
「はーい」
きっと君は私がゲストだと知らない。挨拶の時驚かせるんだ。一歩ずつ、ゆっくり歩いてく。すこし、緊張した。
コンコン、
「はい、どうぞ」
‥君の声が聞こえる。それだけで私の心臓は爆発してしまいそうになる。
「慶ちゃん!こんにちはー鈴木雫です」
きょとん、とした目で私を見つめるのは最愛の彼、小山慶一郎。魚みたい(笑)すっごい、可愛い。
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