Episode01-手のひらから彼女-

9/17
前へ
/277ページ
次へ
体が自由になり、即座に立ち上がって明かりをつけた。 そして、俺にのし掛かっていたものの正体が明らかにされた。 「長っ!派手っ!」 一目見て、思わずこんな言葉が溢れてしまった。 何せ、いつぞやに見たチカチカする真っピンク色の髪が、地に着こうかという程の長さを誇り、そこにあったからだ。 その髪の主は、俺よりやや小柄と言ったところだろうか。俺の全身にピタリとのし掛かっていただけはある。決して俺がチビというわけではない。決して。
/277ページ

最初のコメントを投稿しよう!

674人が本棚に入れています
本棚に追加