第一章 出会い

5/26
前へ
/57ページ
次へ
 王宮では平民の娘として冷遇される。  父王は娯楽や贅沢を楽しみ、時折ユライシアを傷め付けさせて娯楽とすることもあった。  民にはほとんど姿を現さない日陰の王女と呼ばれ、普段は籠の鳥のように王宮の一室で軟禁同然の生活。  誇り高いユライシアは、そんな屈辱と、常に煮え湯を飲まされるような思いを味わってきた。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加