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必要な勉学の時間以外には何もすることはなく、一つだけの窓から遠い外を眺めているだけか、自分で勉学の予習復習をするだけの毎日。
ユライシアの世話係は、彼女とは一切口をきかない。
勉学の講師も、必要最低限のことしか口にしない。
そのため、十二歳であるにも関わらずユライシアは、人とまともな話をしたことは全くと言っていいほどない。
人との意思の疎通ができないのだ。
それが変わり始めたのは、ユライシアがある男と出会ってからだった。
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