第一章 出会い
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膝をつき、臣下の礼をとる男を、ユライシアは座り込んだまま感情を映さない目で見た。 男――シュレイズは苦笑して立ち上がると、ユライシアに手を差し出した。 「……」 「お取りください、殿下」 手を取って立て、と言われたのだ。 それを理解したユライシアは差し出された手を払いのける。 ぱん、という音が部屋に響いた。
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