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シュレイズは、三十二という若さで文官の最高位の一つである宰相へと昇りつめた。
彼がここまでこれたのは、その実力と、そこからくる迫力ゆえ。
そのシュレイズを、無意識のうちに圧倒しかけているこの王女が、為政者となったならば一体どうなるのだろう。
「殿下のお望みとあらば、何度でも。――ユライシア王女。貴方に現王を討ち、玉座について頂きたい。我らが革命軍を率いて頂きたいのです」
王女は、銀の瞳を揺らがせた。
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