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「関係ないな。」
格の違う戦い……それは確かに予想出来ていたが、クロウはどうでもよさそうに答えた。
「俺は負けない……魔王である以上に、俺はアルテミスリード、もし目の前に立ち塞がるのなら、神であろうとも滅するのみだ。」
「あんたじゃ勝てないかもしれない相手なのよ!?あんた一人で、神々を相手に出来るって言うの!?」
「……神となら、もう殺り合っているからな。」
カルマは目を見開き、クロウの言葉に驚いていた。
「……嘘でしょ?」
「本当だ、過去に何度も戦って、勝ちをものにしている。」
……これには流石に、カルマも戦慄を覚えるばかりだった。
これが最強の魔王?これがアルテミスリード?
神々の格が違うと言うなら、この男もまた格が違うと言うのか。
しかし、クロウが嘘を言うとも、思えなかった。
「……恐ろしい男。」
過去の日よりクロウを知っているカルマは、あの日と同じ戦慄を彼に覚えていたのだった。
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