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「アリスの夢にうなされる？」
「あぁ。」
なんとなくカルマに話してみながら、クロウは夢の話をした。
ある時は、アリスと契約した時、ある時は、冷たい牢獄の中で。
場面は絶えず移り変わり、その都度現れる、アリスとうり二つの少女、紅ではなく、銀の髪をしたアリス………。
「あんた、ノイローゼなんじゃないの？精神的にやられちゃってるとか。」
「のい、ろーぜ、とはなんだ。」
「人間がなる精神病の一つよ、詳しい事は知らないけど、あんた人間に似てるから。」
……確かにクロウは人間型をした魔王だが、似てるだろうか……。
「または……アリスに問題があるか、よ。」
「アリスに？」
「サキュバスとのハーフなんでしょ？なら夢の中の要因にアリスが関わっている可能性は高いでしょうが。」
「アリスが……か。」
自分も確かにそれは感じていたが、そんな物……例えば術とか、かけられた覚えもない。
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