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「………やれやれ。」
一人になった宿の部屋で、クロウは椅子に座って外をながめていた。
一人でこうして外をながめて過ごすまま……時間の流れていくのをありのまま受け入れていく事で暇をつぶす。
……魔王には魔王なりの暇つぶし方法があるのだ。
「……なんだったんだ、あの夢は……。」
さっきの夢……あれはなんだったのだろう。
アリスの代わりにいた、あの銀髪の少女……あの現象、実は最近度々アリスを髪と目の色が変わる事があった。
数ヶ月ほど前にあった事件……あの辺りからだ。
あの〝奇怪な夢〟を見た時から、クロウは悪夢にうなされ、アリスの容姿が変わってく事があるのだ。
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