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「興味ないな。」 「聞きなさいよ、あんたのために持ってきた情報よ?」 「アリスのためだろうが……それに、いつからお前は情報屋になった?」 「こんっの……まぁいいわ…神界の王、オーディンが、あんたを狙っているわ。」 「知っている。」 さも平然と答えるクロウを前に、流石にカルマは声を荒くした。 「知ってる?これがどんな状況かわかってる!?」 「……いや?」 「いや?じゃない!!そんじょそこらの魔王を相手にするんじゃない!相手は神々よ!?桁の違う戦いになるわ!!」 カルマが声を荒くした理由を簡単に説明しよう。 魔王と言う、一魔界の王達と、神界の神々達とでは、まず魔力的な桁と、実力的な差が出て来る。 〝格〟が違う、と言う言葉がとても正しい、そう、格が違うのだ。 神界の神々は、全ての世界の〝全て〟を司り、またその世界世界との秩序を守っている。 運命の三女神。 正義の怒鎚。 死と生。 偶然と必然。 混沌と聖光……。 その全ては、神々が司り、また、その象徴としての役割を持つ神々がいる。 魔王とは……彼らに取っては一生物でしかない。
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