ep.2

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その店員の小さな背中になんとなく見覚えがあって、思わず見つめてしまった。 どっかで見たような……… その店員が振り返って顔を見た瞬間 「あれっ、こんにちはっ」 「…………あ」 俺は、ようやくそいつを思い出した。 この幼い笑顔 小さい背中 あの日、公園で会った変なガキだ。 「今、帰りですか?先輩っ」 「………先輩?」 「あ、私も江南高なんですよっ。今2年です。」 …………は? 高2? つまり俺の1個下……? マジで!? 全然見えねーっ! と、心の中で叫んだ。 「………中学生じゃなかったんだ」 「あはっ、よく言われますっ!私めちゃくちゃ童顔だからっ。」 笑顔が、ホントにそこら辺のガキと変わらないと思った。
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