ep.2

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「いや、つーか、なんで俺が1個上だって知って………?」 「あ、私、1年の時先輩と同じ委員会だったんですよっ。覚えてないですか?」 「…………全然。」 委員会ほとんどサボってたし。 「それに先輩の事、学校でよく見掛けるしっ♪ なんかいっつも眠そうに歩いてますよねー! 常に寝不足なんですか?」 「いや、別に………。」 「あ、それじゃあ、あーゆうのが普段通りの先輩なんですねっ!」 「さあ…………」 こいつよく喋るな……。 バカみたいに明るく元気だし。 なんか調子狂う。 さっさと帰ろ。 「じゃ、俺はこれで…………」 「あ!先輩、ちょっと待ってて下さいっ!」 背中を向けた時、いきなりワイシャツの裾を掴まれた。 「!?」 彼女は、近くにあったバケツの中の花束から一本赤い花を取り出し、それを俺に差し出した。 「またいつでも来て下さいねっ♪椎名先輩」
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