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次から次と、涙がポロポロ零れてくる。
………良かった。
絵里奈の前でなんか泣かなくて。
あいつを困らせなくて良かった。
でも知らなかった。
俺、絵里奈の事こんなに好きだったんだ………
何が“別に悲しくない”だよ。
単なる強がりだった。
目を閉じてもそこには、絵里奈がいる。
唇には、さっきのキスの感触と絵里奈の匂いがまだ残ってる。
早く消えろよ。
頼むから。
これ以上涙零れる前に………
「…………大丈夫ですか?」
いきなり声をかけられて、パッと目を開けた。
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