2、僕。

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  一一もう…訳が分かんないよ… 泣きべそをかいてしまいそうになる。つるのは神に呼ばれてここによく来ると言っていたのに、何故か、野久保は自分自身でやってきた。 それだけで頭が混乱する。 『何か心配なことでもあったんじゃないのか? おぬしの"想い"は強かった。だからここへ来た。  我はそれを受け取っただけだ』 一一"想い"が強かった…   僕は何を想ってここまで来たんだろ… 『アグノムも…』 野「アグノム…?」 『アグノムも忘れっぽい性格だった…。そしてエムリット、ユクシー同様、人一倍正義感が強かった。  直樹はその血を脈々と受け継いでいるんだな。』 野「そうなんだ…そのままですね」 『あぁ…。  アグノムには恋人が居たんだ』 野「恋人…」  
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