第二章 出会い

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荒野に、爆音が響いた。 耳を塞ぎたくなる程の騒々しさに、地面に座ったまま寝ていたジークが目を覚ます。 太陽が完全に上がっておらず、早朝だという事が容易に理解できる。 一度大きく伸びをして音の発生源を確認する。巨大な二輪車が三台停まっており、それぞれ二人が乗車していた。 「民間人か?いや、バウンティ・ハンターの可能性もあるな」 腰にある剣と、背中の拳銃を確認すると、身を隠すように岩陰にしゃがんだ。 爆音が完全に行き過ぎると、深い安堵の息を吐く。 それでも、警戒は解かずに常に拳銃を握っていた手は白くなっていた。 充分過ぎる程に安全を確認して、立ち上がりポケットから固形の非常食を一口かじって目的地へ歩き出した。 この一年、ジークは幾度となく命を奪われそうになっていた。理由は、法皇庁が発行した手配書だ。 バウンティ・ハンターにとっては、十代後半にも関わらず、一億の懸賞金は狙い目だったようで、その度に返り討ちにしてきた。 比例して、ジークの懸賞金も上がり、今では一億五千万にまで跳ね上がっている。 慎重にならざるおえない生活を続けてきた。
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