第二章 出会い

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リンス達は、車をそのままにして入国していた。 まず、三人は歓楽街に向かい車の修理を依頼し、その後は部屋を取った。 空調設備、間取りなどは申し分なく、リンスも頷き、数日を滞在する部屋を確保できた。三つあるベッドにそれぞれの荷物を置き 「さあ、探しに行くわよ!」 揚々と自分を表現するように腰に手を当てる。 「お待ち下さい、まだフィリーズの地図がありません。無闇に動くのはどうかと思いますが……」 「そうだぜ?体力と金の無駄使いになる位なら、地図を貰ってからでも遅くないぜ?」 リンスはしばし逡巡するが、二人に返答が出来ずに了承した。 車の修理も、タイヤ以外の箇所もガタがきていたので、数日はかかると見込んで良いだろうと結論付けた。 「ルイス、地図を貰ってきなさい」 「……なんで俺?この後、洗濯しないといけないんだけど?」 半身になり、リンスは腕を組んだ。 横目でルイスを睨みつける。 「か弱い私や、年老いたウォーリーを行かせるつもり?」 「すいません、なにせ体のガタが車のように直せないので」 口元に浮かべた笑みで、嘘だと判別はできたのだが、リンスの文句とウォーリーの目線が発言を許さなかった。部屋を出て、一階のフロントに地図と人数分の飲み物を注文した。
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