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「なん………で?」
軍服を着た俺を幽霊でも見たかの様に見つめる。
「なんでもええやん」
「いやいや」
「…お前と、
一緒におりたかってん」
「イキったって現状説明からは逃げられへん」
井本の肩にあった手を捕まれ恨みでもあるんか(実際あるんだろうが)ってくらいに握られる。
「いだだだだ!!」
「お前はそういう感じちゃうやん!!人の影に隠れる性格やろ?」
「お前は俺をなんだと思っとるん?」
井本だけじゃなく周りにいた他の奴等も視線で穴が空きそうになるくらい見つめてくる。
「折角俺が決意してここにおんのにーもう帰ろーかなー」
「おま」
「おい早くしろ!!」
隊長らしき男がそう言うと一気に緊張が走り周りの目は逸らされ直ぐに外に出ることになる。
「なんや、せっかちやな」
「いうてる場合かあほ」
俺の背中をバンと叩き困ったような笑顔を向け
「逃げるなよ?」
と言った。
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