第二章

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次の日も訓練が終わり、くたくたになっているところに二人がきた。 「フッジー元気か?」 「これで元気に見えたら異常やで」 「せやなぁ、まだきついか…風当たり強いなー」 「まぁええねん」 内心よくないわ、と突っ込みをかましたかったがそんな気力もなかった。 「んでなー昨日紹介するいうたやろ?三人なんやけど…そろそろ井本がつれてくるはずやけど……おっ、きたで」 福田が俺の後ろを指差したので首をまわすと、最初に井本の焼けた肌の色が目にはいり、それから長身の男とそれに比べると相当小さい男が歩いてくるのが見えた。 「福田ー連れてきたで―」 「藤原、菅と宇治原や」 「「でかっ」」 「第一声がそれ!?」 確かになーといいながら井本がまた俺の痛い部分を狙い叩こうとしたので寸前で手を止めると、舌打ちをした。 「ノリ悪っ」 「いや、まじで痛いから」 「貴ちゃんの恋人かっこいーんやね」 「……は?」 ちょっとまて。 今? 「い、言うなやあほ!!」 真っ赤になった井本が菅と呼ばれた小さな男の口をふさぐ。 「えーやん、どうせみんな公認やろ。 それと俺の菅ちゃんに気安く触らんといてなぁ」 「じゃぁ黙らせとけや!」 うわ、なんか新鮮。 井本が慌てて、顔真っ赤にして(まぁこれはいつものことだが)しかも俺を 【恋人】って 「ちなみに俺と菅ちゃんも付き合ってまーす」 「いえー」 なんて軽い感じで爆弾発言をしてるんだ。まぁ俺が言えた立ち場でもないが。 「ちなみに俺と福ちゃんも」 「だぁぁぁぁぁ!!!!/////あほ!!いわんでええねん!!」  
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