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やはり予想の通り俺は周りより厳しい訓練をうけた。
そんな俺をみて顔をニヤつかせる奴らも少なくはない。
別にたいして気にすることもなかった、道をぶらぶらと歩いてた時の方が厳しく当られたから。
―――――
しっかりと張られたテントで傷の手当てをはじめる。
「お前よう耐えたな…」
「何が?」
たった一日で俺の体には数か所のあざができていた。
「普通より倍きつい訓練やったし…お前今までなんもしとらんかったやろ?」
「元から体力あったからかもしらんな」
俺の体を心配そうに見ながらそう言った井本の頭をなでる。
前までの俺なら目をそむけて逃げ出していただろう。
でも井本のおかげで変わった。
戦争とかかわるなんてくだらない。でもくだらない中に飛び込んだのにはしっかりとした目的がある。
「貴ちゃん」
「ん?」
「絶対おまえはしなさんから」
「…ん」
少し照れながらこくんとうなずき、俺の右手に巻いていた包帯をぎゅっと締め言う。
「はよ帰るで」
「おん」
立ち上がり上を着ようとすると肩をぐいっとつかまれ体が後ろにそれる。
「な、ん?」
「あ、ごめんな。びっくりさせてもうた?」
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