第二章

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後ろを向くとなんとも言えない程の美顔が視界一杯に入ってくる。 俺はこんなかっこいい知り合いは持っていないはずだ……いやそれより話し掛けてくるような知り合いはほぼいない。 「自分藤原やんな?」 「は…い」 目を見られるだけどほぉっとしてしまう。整った鼻、顔面にあった丁度良い目、ふっくらとした唇、綺麗な形の輪郭。 「福ちゃん!!こいつやて!」 整った顔の男がそう叫ぶと、この男とは似ても似つかない男がテントの外から顔を覗かせる。 「そりゃそうやろ!!今日の話し聞いてへんかったん!?」 「半寝やったから…」 「……あほや」 呆れ果てた顔で此方に近づいてくる。 また何か言われる? 一瞬そう思ったが俺の肩を叩いた男の発言で全てぶっ飛んだ。 「俺ら今日から同士な!!!」  
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