日常

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小、中、に加え高校まで一緒とは、つくづく腐れ縁てやつだな。 『お、お前"も"似合ってんじゃん学ラン』 『それは自分"も"って言ってんのかアキラ』 『おいおい!こんな良い男をつかまえて~このヤロ~!』 『‥頭でも打ったか。病院行け』 『ちょ‥‥それよか、ダメだろ~サクちゃん女の子はちゃんとセーラーふ‥グェッ』 言いかけたところで本日2度目のパンチが鳩尾を捉える。 『次は顔面だからな。ほら、さっさと行くぞ』 『ちょ‥待って‥‥。全く、可愛い顔してやる事キツイぜぇ』 『可愛いは余計だ。ダンディーと呼べ』 ‥昔から顔と身長にコンプレックスの有った俺は、幼い頃から格闘技を習っていた。まぁ、男らしさを求めた結果だろう。 男なら空手辺りか‥?と、突っ走り続けた結果、今では数々の大会でも優勝を争う程度には強くなっていた。 飽く迄も争う程度で、総なめとまでは行かなかったな。 今一歩残念なのは‥体格に恵まれなかった事か。 伸びない身長。贅肉の付かない体。 顔なんて酷い物で、なんと若い頃の母にそっくりで、正に生き写しというやつだった。どうやら産まれる性別を間違えたようだ。 おまけに髪まで長いもんだから、はた目には好きでやってる様にしか見えないだろう。 女子からは可愛い可愛いと    持て囃され。異性として見られてるのかどうか疑問だった。 男子からは何故か別の意味?で根強い人気を誇り、中学生にして早くもそっちの気に目覚めてしまった数人の男子からは、何を思ったのか真剣な交際を申し込まれる事もあった。    その度に遠い目で空を見上げたもんだ。‥特に意味は無いが。 唯一父から受け継いだのは、この負けず嫌いの性格くらいか。 中身は父似 外見は母似 何か間違ってないか?俺が産まれる瞬間、恐らく神様は昼寝でもしていたのだろう。 産まれたのは深夜だったが。
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