氷恋~優しい氷~

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「あーあ。つまんないなぁ…。」 私は、あちこちの隊舎をうろうろしていた。今日は、姐さんと慕う乱菊さんが居ない。 だから、つまらない。それに… どうせ、日番谷隊長とは話せないし。 そう。私の愛しの君は、日番谷隊長。 なんとなく、あの雰囲気に惹かれて、好きになっていた。 「おい、彩月。」 名前を呼ばれて振り向くと、そこには、一角さん。 私の直属の上司。 「何ですか?今日は、私非番ですよ?」 これは本当。 「いや、出動命令があったんだ。それで、隊長が彩月を行かせろってさ。」 無理。三席の一角さんを押し退いて、四席の私って…。 「残念ですけど、私嫌です。なんのための非番制度だか、分かってます?」 正解は、休むため。 「いいから、行け。お前は副隊長のお気に入りなんだから。」 訳の分からない理由で言いくるめられ、結局行く私。 「十番隊に行ったら分かるからな。」 一角さんの超アバウトな説明を背に、私は、十番隊に向かった。
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