氷恋~優しい氷~

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今いたのは、九番隊だったから、ラッキーなことに十番隊は近かった。 「失礼します。十一番隊からですがー。」 執務室を開けると、そこには日番谷隊長だけ。 「お前か。意外と強いんだな。」 席官が高いですからね…。 「二人だけですか?っていうか、どこに出動するんです?」 そういえば、一角さんから何にも聞いていなかった。 「ああ。現世に、破面が現れたらしい。今から行くところだ。」 言いながら、さっさと解錠している日番谷隊長。 「よしっ、行くぞ。」 日番谷隊長の身軽さを羨ましく思いながら、私も急いだ。 「?霊圧、ない…ですよね?」 応援に行くもんだと思っていた私は、誰の霊圧もなくて不思議だった。 「彩月、後ろだ!」 日番谷隊長の声は少し遅かったようだ。 「今度は、小さな男の子と女の子??」 振り向くと、そこには見慣れない破面…。 「僕は、ルピ。ヨロシクね。」 微笑みながら、刃が私に降り下ろされる。 「なっ…」 斬魄刀を掴んだけど、ちょっと苦しいかな? 殺られる…。
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