117人が本棚に入れています
本棚に追加
…?何の痛みもない。ああ、もう実体がないのか。
私は、目を開けてみた。
いや…生きてる?
何で…?
私は、空気がひんやりしているのに気づいた。私の周りには、氷が盾のように囲っていた。まるで、守ってくれているかのように。
「千年氷牢。」
遠くから、日番谷隊長の声がする。
アイツと戦ってるのかな?
私、足引っ張っちゃった…。
しばらく氷の盾の中にいると、体が冷えてきた。
っていうか、凍ってきたかも…。
日番谷隊長ー!助けてくださいー!
「怪我ないか?」
祈りが通じたのか、日番谷隊長が助けてくれたけど…。
「隊長、どうしたんですか!?」
怪我しまくりの日番谷隊長に言われても、シャレにならない。
「これくらい、平気だ。」
「待ってください。応急処置くらいは出来ますから!」
突っぱねる日番谷隊長を説得し、応急処置をする私。
「手際いいな。十一番隊だろ?」
「私、四番隊目指してたんです。治癒霊力、皆無でしたけど。」
何故か、強さをかわれて正反対の隊に…。
「残念か?十一番隊で。」
日番谷隊長が言った。
「いいえ。良い隊ですから。」
私は答えた。
最初のコメントを投稿しよう!