氷恋~優しい氷~

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…?何の痛みもない。ああ、もう実体がないのか。 私は、目を開けてみた。 いや…生きてる? 何で…? 私は、空気がひんやりしているのに気づいた。私の周りには、氷が盾のように囲っていた。まるで、守ってくれているかのように。 「千年氷牢。」 遠くから、日番谷隊長の声がする。 アイツと戦ってるのかな? 私、足引っ張っちゃった…。 しばらく氷の盾の中にいると、体が冷えてきた。 っていうか、凍ってきたかも…。 日番谷隊長ー!助けてくださいー! 「怪我ないか?」 祈りが通じたのか、日番谷隊長が助けてくれたけど…。 「隊長、どうしたんですか!?」 怪我しまくりの日番谷隊長に言われても、シャレにならない。 「これくらい、平気だ。」 「待ってください。応急処置くらいは出来ますから!」 突っぱねる日番谷隊長を説得し、応急処置をする私。 「手際いいな。十一番隊だろ?」 「私、四番隊目指してたんです。治癒霊力、皆無でしたけど。」 何故か、強さをかわれて正反対の隊に…。 「残念か?十一番隊で。」 日番谷隊長が言った。 「いいえ。良い隊ですから。」 私は答えた。
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