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この事で男は私や店に現れる事はなくなった
噂も消えたしなんとなくホッとして、私はついついマスターに『仕事前にご飯行こうよ』と言ってみた
マスターはすんなりOKしてくれて、モツ鍋屋に行く事になった
カフェで待ち合わせした
でも…マスターは何時間たっても来なかった
連絡もとれなくて私は半泣きになっていた
『お代わりしますか?』とウェイターさんがやってきた
私は泣いてたみたいで、彼はハンカチをテーブルに置いてくれた
『帰る時また置いといてください』と笑った
気持ち的に助かった…
でもしばらくマスターの店には行けなくなった
そのかわり時々このカフェにくるようになった
勉強もできるし、いい空間だった
彼とも仲良くなった
『俺、米沢勇治』
『私、田村牡丹』
彼は大学4回生で関西からこっちの大学きたらしい。で、大学終わったらバイトをしていた
付き合いはしなかったけど、彼とは深い関係になった
ところがクリスマス前彼はマンションを引越して、バイトも辞めていた
どういうこと?と思いながら悶々としてた時、クリスマス合コンを友達に誘われた
楽しい人達だよ~と友達には言われたけど私は落ち込んでいた…
小洒落た居酒屋には合コン相手はもう来ていた
『そろったね!楽しくやろうね』と喋ったのは…
米沢勇治!奴だった!
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