片思いが1番楽

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何日かして私はたまたま石井さんと店で会った そしてさりげなくこの前の事を遠回しに聞いた ところが石井さんは烈火の如く怒った! 『俺はその時熱出して家で寝込んでいたんだ!ご飯も食べれないのにファミレスなんかいかないよ』と必死になって喋りまくった それもそのはず、今日は会社の上司らしき人と飲みに来てたのだ そっか…ずる休みって事なんだ 『すみません。私の見間違いですね』と私は謝った 上司の人は彼の慌てようにもう気付いてる感じで笑っていた マスターもだ… その後も会うたびに『気安くあんな事言わないでくれよ!』『熱40度あった』だの言われちゃう 私はすいませんでしたと謝るばかり…さすがマスターももういいんじゃない?と止めたくらいだ 器小さいな~なんて思ってた でもそのヤンキー女とうろつく石井さんを私や友達も何度か目撃して、友達は愕然… 『彼、私服も女もあんなに趣味悪かったんだ…』と一気に彼女は冷めた 私はやっぱり器の小ささにガッカリ… でも恋するとこれが見えなくなってしまう 知らないうちの片思いが1番幸せだ
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