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その瞬間、思った…。
嗚呼、俺は頑張ったんだ、って。
秋も…いつも2人で支え合って…
誰にも頼らずに…
否、頼れる奴なんて中学出るまで居なかったから…
いつも2人で――…
なぁ…葵。
暁「俺、良いのかな…っ?」
葵「うん…」
暁「いつも…秋だけで…」
葵「うん…」
暁「なぁ、葵ぃ…」
葵「なん?」
暁「俺…泣いても…良いのかなぁ?」
葵「ええよ。暁は頑張った。ほら、な?」
俺は葵に“頑張った”って言われた瞬間、俺の何かの線が、ぷち、っと音を立てて…切れた。
その瞬間、俺は餓鬼みたいに泣いた。
声が枯れる位、言いたい事を言って…
初めて人前で泣いたんだ…。
暁「いつも辛かった!!!辛い、って言っても誰も助けてくれなかった!!!最初は近くに居た人間も…秋と暁を知ってから…」
葵「………」
暁「俺は必死に、秋は暁だ!!、って言ったけど、みんな…キモい、って言って…」
葵「………っ」
葵は時に悲しそうな、辛そうな顔をした…。
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