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岡田と付き合い始めて3ヶ月が過ぎた。
けどまだ、キス止まりで………
「ふっ、ん……ぉかだぁ、」
「湯舟……」
今日もキスだけ。
そろそろ次に進んでもイイと思うのに………。
俺だって、健全な高校男児なわけですよ……そりゃあ、手ぇ繋いだりとかはするけどさ………たまにだけど……。
安仁屋と新庄も若菜と桧山もましてやあの御子柴と関川だってもう済んでんのにさ、……今岡と平塚だって意外に……俺だって何時まで経ってもキス止まりっつーのは……、物足りないっつーか、なんつーか…、あれ?…健全……?
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「……マジだって!!湯舟もやってみろよっ!!」
「マジかっ!!試してみるにゃ!!」
岡田と楽しく会話をしているとチャイムが鳴り、全ての授業終了を知らせる。
「くぁ~~っ………さぁーてっ部活に行くとするかにゃー!!行こっ!岡田っ」
あくびと伸びをしながら俺は岡田を部活へと誘う。
「んーっ!!そーしますか」
岡田もまた、ぐーっ、と伸びをして俺の誘いに乗り、屋上を後にし2人で部室へと足を進めた。
岡田と2人きり。
今日は比較的他の奴らと会わなかった。
っつーより俺達があまり教室には行かずどこかでブラブラしてただけだったんだけケド……
安仁屋と新庄は朝会ったけど他の奴らは見かけてすらいない。
そうこうしてるうちに俺らは部室に到着。
岡田がドアノブを回しドアを開け、中に入った。
部室にはまだ誰も来ていないらしく、しん…としている。
「誰も来てねぇみたいだな」
「イェーイ!!俺達がイッチバン乗りだにゃー!!!」
俺らもそんなに早く来たわけでもないのに珍しいなと考えつつも自分のロッカーまで行きユニフォームに着替え始める。
「あ……、」
学ランを脱ぎ、中のTシャツに手を伸ばそうとした岡田が言った。
「どったのー??」
「俺、屋上にケータイ置いてきたかも……」
「マジ!?早く取ってこなくちゃじゃんっ!!」
「取り行ってくる!!」
バタバタと岡田部室を出て行った。
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