出会い

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ぽんぽんと、ソフィの肩を先生は叩き 「人生なんて気合いとノリだにゃ」 ガッツポーズをしてそう言い切った。 これが本当に先生の言葉なのだろうか。人生が気合いとノリはあまりにも酷い。 「じゃ、訓練場に行くのにゃー」 駆け足で教室を出ていった。 「あんな先生なんですけど、普段はもうちょっとまともなのです」 すかさずソフィがフォローを入れてくれる。 どうやら生徒は真面目で良い方向に育っているらしい。 先生もソフィを見習って欲しいものである。 「では、私たちも行きましょうか」 俺とソフィは訓練場へと向かった。 「じゃ、さっそく始めるかにゃ」 先生はどこに隠していたのか分からないが剣を懐から取り出して何かを地面に描き始めた。 「何を描いているんだ?」 「魔法陣です。最初のうちは魔法陣の中で練習するんですよ」 魔法のコツを掴むには魔法陣の中が一番都合が良いらしく、慣れれば魔法陣無しでも魔法が使えるという。 「出来たにゃ。さっそくこの円の中に入るにゃー」 俺は不安ながらも魔法陣の中に入った。 「何をすれば良いんだ?」 「手を前に出して、ファイアーボールと言ってみるにゃ」 それは俺が失敗した魔法だった。 しかし、今回は先生の描いてくれた魔法陣がある。 試しにやるのも悪くない。 俺だって魔法を使ってみたいんだ、と強く願い、唱えた。 「ファイアーボール」 ……何も出ない やっぱり自分には才能が無いんだな。 わかってはいても少し落ち込む。 「やっぱりこれは無理だったかにゃー」 「俺には才能がないみたいだ」 「それはわからにゃい。だってこの魔法は中級魔法だからにゃ」 にゃはは、と先生は笑った。 「この魔法は私たちの学年の生徒も成功させるのが難しいんです」 いきなり出来たら驚きます、とソフィは俺のことを慰めてくれた。 俺は魔法を使うことを諦めて、先生が魔法を使ってるところを見てみたいと頼んだ。 「オッケーだにゃ。では、この剣より前には来ないでほしいにゃ」 と、俺の目の前に剣が置かれた。 「なんでこんなことをするんだ?」 「危ないからに決まってるにゃ。ソフィは先生と一緒に実演するにゃー」 「え、私もやるんですか」 「ソフィは先生のサポートをお願いするにゃ」
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