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「がんばった。がんばった。」
侑也は亜弥と違って頭をなでてほめてくれる。
「亜弥ー。侑也とかいれて、弁当食べねぇ?」
「私たちはいいよね?」
「うん。」
お弁当は決まって屋上でたべる。だから、私は、屋上までのほんの短い道のりをスキップしながら行く。だって侑也といっしょにたべれるから。
「プッ・・・。なんだよ。おまえ、ふつうに歩けよ。」
「なっ・・・だって弁当だよ。ワクワクしてをだからいいじゃん。」
亜弥と俊哉はこのけんかを見て、2人とも夫婦ゲンカみたい。とかいっちゃってるし。否定しても夫婦。夫婦。とか繰り返す。
でも私は、けっこううれしい。侑也もうれしいのかな?と思いながら屋上についてしまった。
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