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「よしよし。悪かった、悪かった」
こうしてハッキリと自己表現をしてきたことは、2度目だろう。
珍しく、レイスにはそれが嬉しかった。
その様子を、ミハエルはポカンとした表情で見ていた。
「あの、その子は‥‥?」
「ん?ああ、こいつはシャルロット。ま、娘みたいなものだ」
「そうですか‥‥」
「まあ、座れ。そこにずっと立っておくのもあれだ」
ミハエルを部屋の中に招き入れ、椅子に座らせた。
シャルロットが放してくれたのは、それから1時間半後にポニー・トンがレイスの部屋に夕食を運ばせた時だった。
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