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さすが、サンライズとは置いてあるものがずいぶんと違う。
お膝元であるこの街は全てが安く、大企業の系列店が入ってきても損をするだけらしく、スーパーやコンビニなどは隣町に行かなければ無いそうだ。
利潤や利便性が求められているこの国際社会において、文化や街並みを守ろうと国も大変なのだろう。
辺りを調べてていて、レイスはふと思った。
「ポニー・トン、この街の広さはどれっくらいだ?ずいぶん広いが」
「気付いたか。もはや街と言える広さではなくなっている。約56キロ四方で、それを囲んでいる城門付きだ」
それは、レイスの眼でも見えないはずだ。ただでさえ建物が多くて視野が狭くなっているというのに。
レイスの眼については、ポニー・トンは知っている。毎度面白い仕事を持ってきてくれる依頼人だからだ。
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