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そいつもさっさと帰ればいいものを、ここで買おうとしている人が集っているので無理に突破することもできないようだ。
「神崎殿、私はああいう人間が嫌いです。軍の恥曝しのような男は」
「そいつは同感だが、こんなヤツがいる軍があること自体、何か間違ってるとオレは思うぞ」
「体制を変えねばなりませんな」
「それもそうだ」
人垣の外から肩を並べて見ていた2人だが、レイスが割って入るとポニー・トンもそれに続いた。
女の子の腕が千切れそうなくらい振り回している、まだ喚き散らしている男にレイスは近づき、声をかけた。
「おい」
「んだ?」
男が振り返るとその腕を衝き、手を離させる。
それと同時に足を払い、崩れた側頭部にブーツの踵を叩き込む。
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