協議会

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「おい、待て。オレは買っちゃいないぞ」 支配人はすでにこっちを向いていない。別の女の子を競売にかけていた。 「‥‥しょうがないな」 袖を掴まれているとは逆の腕でポリポリと頭をかき、ため息をついた。 意図してないとはいえ、ここで返品したり、金を渡して放置というのはあまりにも無責任だ。こうなることは少し考えたらわかるはずである。 「神崎殿、どうなさるおつもりで?」 「どうにもならん。雇うしかあるまい」 「それが無難ですな」
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