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城に着くころには、とうに日が傾いていた。
さすがに無言というわけにはいかないのでミハエルに話しかけているうちに、少しだけ話してくれるようにはなった。それでもやはり、まだ口数は少ない。
そういえば、昼食もとっていなかった。つくづく、ポニー・トンには悪いことをしたものだ。思っちゃいないが。
ポニー・トンは雑務があるということで別れ、レイスは自分の部屋にミハエルを連れてきている。
「今日のところはオレの部屋を使ってくれ。明日以降はどうなるかわからんが」
「あ、はい」
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