【紅い瞳と赤い記憶】

3/9
前へ
/68ページ
次へ
[Side:勝] [[勝:五歳]] 『まーさーるーっ元気元気元気ぃ?  ママ勝に会えなくてすっごーくさみしぃなぁ……勝は?勝は?』 「へいきだよっもうごさいだもんっ」 『ウフフッそうね、もう五歳だもんねぇ。  あ、そうそう。パパ帰ってきた?』 「あさおふくをとりにきたけど、またすぐにいっちゃったよ?」 『あらそぅ……じゃ、ママお昼にお仕事ぶっちして帰るから、一緒にパパのトコいこっかっ♪』 「……うんっ!」 『じゃあお昼までイイコで待ってるのよ?ママも頑張るからっ!』 「うんっ!!」  その時……父さんに会いに行こうと誘われたあの時、頷いていなければ……あんなことには、ならなかったのに……。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加