友達

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葵:健吾君おかえり~! 桐:た、ただいま。 巧:待ってたぜ健吾。やっぱお前がいなきゃ始まんねーよ。 葵:うんうん。 桐:そんなことはないでしょ?…意外と楽しくやってたんじゃない? 葵:ううん、全然。一人で瑞原君の相手はしきれないよ。 巧:おい、それどういう意味だ?…桜坂。 葵:聞いた通りの意味よ。 桐:なんか知らない内に嫌われてんね、巧。 巧:あぁ。あんなこと言うんじゃなかったぜ。 桐:あんなことって? 葵:(言ったら殺すからね) 巧:(あの目…俺を人として見てねぇ…)。い、いや…大したことじゃねぇよ。 桐:?…それならいいけど。 葵:それより健吾君。この章、懐かしいよね。健吾君と瑞原君があの公園でキャッチボールした時だよ。 桐:その前に俺が二人に謝ったよね。なんか八つ当たりとかしてた記憶あるし…。 巧:そんなこともあったな~。俺は大して気にしてなかったけどよ。 葵:私も。 桐:普通に接してもらえるのが一番嬉しいって、あの時に思ったよ。二人共ありがとう。 葵:え?…ぁ、え?…えぇ? 巧:分かるぜ桜坂。んなことすんなり言われたら困るよな。こっちが照れるっつんだよ。 桐:え?…そう?…素直なこと言っただけ…じゃん? 巧:お前どんだけイイ奴なんだよ。 葵:友達になって良かった。 桐:そんなに!?それは大袈裟でしょ!? 葵:そんな事ない。だって涙が…ぐすっ。 巧:チクショウ、主役なだけあるぜ。俺も涙が…。 桐:や、やめてよ。俺どんな反応していいのか分かんないってば…。 葵:…ぐすん。 桐:ね、ねぇ…。 巧:なんも言えねぇ…。 桐:ぁ、あの…だから…。 巧:はい、健吾の反応が普通過ぎてつまんないので、茶番劇終わり~。 葵:は~い。 桐:……喧嘩売ってんの? 巧:わ、分かってるって。悪ノリし過ぎだな。わりい健吾。 葵:ぉ、怒らないで健吾君。 桐:帰ってきて相変わらずこれじゃな。 巧:機嫌直してくれ、健吾!…これから桜坂が脱ぐから! 桐:なぁ!? 葵:ぬ、脱ぎません!!バカなこと言わないでよ!? 桐:そ、そうだよ!文字だけだからって変なこと言うなってば! 巧:おーおー2人してムキになっちゃって。こんなん読者へのサービスだよ、サービス。 葵:はき違えてる。 桐:全くだ。
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