62人が本棚に入れています
本棚に追加
桐:最初の章だね。俺こと桐崎健吾(きりさきけんご)と…
葵:私、桜坂葵(おうさかあおい)が出会った話だね。
桐:壁当てしてたら散歩中の葵さんに会ったんだ。
葵:私が引っ越してきた次の日ね。どんな町なのかな?…ってたまたま外に出たら、公園から音が聞こえてきたの。
桐:俺すごい視線感じたよ、あん時。途中から投げづらかったし。
葵:え?ほんと?…ごめん。
桐:ぇ?…ぃ、いや…謝られるほどは気にしてないし…。
葵:そ、そう…?
桐:うん…。
葵:……………。
桐:……………。
桐、葵:(…気まずい)
桐:そ、そういえば!…あの公園って何かと大事な…
葵:だめだよ!次の章以降で話す内容に触れちゃうから!
桐:ぇ?…ぁ、はい…すいません。
葵:………………。
桐:………………。
葵:あの、もう話すことってない?
桐:ぅ…うん…多分…。
葵:わ、私達が出会ったってことを分かれば、この章は大体オッケーだよね?
桐:うん、もう充分なくらいだよ、きっと。
葵:そ、そうだよね。えっと、じゃあ次は『健吾の力』…です。
最初のコメントを投稿しよう!