リカオン

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水を飲み落ち着いた俺。脳裏に突然、ある言葉が浮かんできた。 「もしはぐれたら、はぐれた時から数えて一日後に…例の秘密基地で落ち合おう。小学校の頃よく行ったよな。あの秘密基地さ。一日待っても会えなかったら、お互い死んだと判断して諦めよう。じゃあな、健闘祈るぜ」 思い出した親友の言葉。俺は夜になるのを待ち、秘密基地…公園の裏の林へと向かうことにした。 銃弾が残り少ない。多少リスクがあるとしても、仲間との合流は必要だ。何より…一人のままじゃ精神がおかしくなってしまう。 俺はお茶のペットボトルに水をつめ、出発に備えた。あと数時間で日がくれる。そうしたら、出発だ。 日没を待ちながら…俺は昨日のことを思い出していた。
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