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京の街へ出た二人。
街の人々は、並んで歩く2人に思わず目を向ける。
笑顔で話す沖田
終始無表情で喋る海。
二人の容姿のせいでもある。
「あっ、着きましたよ!
此処です。」
沖田は、指差した呉服屋に入って行った、海も後を追い入る。
そこには様々な着物があった。
「そう言えば沖田さん。
私はお金を持っていません。」
「お金なら心配入りませんよ!
土方さんから少々くすねて来ましたから!」
胸を張って言う沖田に海は、胸を張って言う事では無いと思いますが…と思ったが口には出さないでおいた。
「どれにしますか?
私は、主人と話があるので選んでおいてください。」
沖田は、海を置いて呉服屋の主人と話始めた。
海は、青や水色、黒などあまり華やかで無いものを選んだ。
「決めましたか?」
「はい。
これをお願いします。」
「わかりました」
ニコっと微笑むと沖田は、金を払い店を後にした。
「お腹空きましたね…
お昼にしますか、いいお店知ってるんですよ」
沖田は、海の手首を掴むと「こっち、こっち」と引っ張っていった。
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