男少女

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――朝 とある道場の真ん中に、座禅を組む少年がいた。 そこだけ時間が止まっているかの様に、静かだ、もう世界に少年しかいないのではないかと錯覚させる程に。 そんな朝のこの時間が、少年は好きだった。 暫く座禅をしていると、遠くから足音が近付いてきた、段々と、それは大きくなっていく。  来る!! バァン!! 「海ちゃぁぁぁぁん」 少年が来ると確信したと同時に、勢いよく、扉が開かれそこから中年親父が少年に向かって飛んできた。
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